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地震地域係数

村上 弘晃
2020.06.16

こんにちは、村上です。

梅雨ですね。湿気がすごい!

さて、今回は少しまじめなお話です。

少し前に、高知で最大震度4の地震がありました。(6月10日午前0時22分)
私は、ちょうど眠っていたため全く気が付きませんでしたが・・・。

建物の地震力を算定する際に「地震地域係数」という数値を用います。
地震地域係数とは、地域ごとに設定される係数で、建設告示1793号に規定されます。
係数は0.7、0.8、0.9、1.0の値があります。

簡単にいうと、「地震の起きやすい地域、起きにくい地域」に応じて、地震力を低減できる係数です。
地震地域係数は、過去の地震記録等を元に定められています。
地震が起きやすいとされている地域は数値が大きく、地震が起きにくいとされている地域は数値が小さくなります。

東京は1.0、愛媛は0.9、熊本は0.8、沖縄は0.7といった具合です。
ちなみに高知は0.9です。
不思議ですね。
熊本は2016年に大地震が起きましたし、高知は南海地震の危険があるにもかかわらずこの数値。
地震地域係数が小さいからと言って大きな地震が起きないわけではないです。
これをもとに地震力に0.9倍して地震力を計算してはいけないのではないでしょうか。

ジグソーの建物では、地震地域係数は1.0倍で計算するようにしております。

建物は一生に一度の大きな買い物です。後悔の無い様に、お住まいのお悩みがありましたらお気軽にご相談ください!

写真は熊本地震の様子
参照:https://gooddo.jp/magazine/climate-change/earthquake/kumamoto_earthquake/