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いの町Kさま邸の家づくり

岡村 耕一
2018.07.12

こんばんは、岡村です。

先日、いの町でご主人さんのご実家の隣に家づくりを計画されている、

Kさまの土地を見に行きました。

Kさまの土地は、広さは十分あり、

もともとあったお家を取り壊して現在は整地されて

きれいな状態の土地です。

しかし、敷地の前の道路が4m未満ということから、

本当は残しておきたいブロック塀を取り壊さなくてはいけません。

道路幅が4m未満だど、建築基準法の42条2項道路と言って、

将来的に4m幅の道に広げるため、現在の道路の真ん中から両サイドに

2mずつ道路として道幅を確保します。

道路に面するお互いが現在の道路の中心から2m退くことで、

将来は4mの幅を保つことができるようになります。

現在は道路の中心から2mなくても、新たに家を建てたり、

建て替えたりする場合は、道路中心から2m以内にあるブロック塀やヨウ壁などは

取り壊さなくてはいけません。

将来4mに広げるために退くのに、そこに塀があれば事実広がることがないからです。

これを、セットバックといいます。

この言葉は聞いたことがある方がいるかと思います。

また、Kさまの土地はご実家の土地も合わせて全部で4筆あります。

1つの土地のことを1筆といいます。

Kさまの土地の場合、本来ならご実家の土地と、

新しくお家を建てる土地の、2筆でいいのですが、

昔からの状態で4筆もあるようです。

筆が多かったり、1つの筆が大きかったりすると、

住宅ローンを組んで家を建てる場合、

銀行が土地を担保に入れてお金を貸してくれます。

このことを抵当権設定といいます。

土地を担保に入れられると、普通にローンを返済していけば問題はないのですが、

万が一返済ができなくなった場合は、土地や建物を銀行に差し押さえされたりします。

Kさまの場合、新しく建てる土地が1筆なら、

その家が建つ土地だけを担保に入れたらいいのですが、

4筆あり、1つひとつが新しい家が建つ位置にそれぞれの筆があるので、

このままではすべての土地を担保に入れなくてはいけません。

これを避けるためには、まず4筆ある土地を1筆にすること。

これを合筆といいます。

そして、実際に家を建てる場所の土地と、

ご実家のある土地と2筆に分けます。

これを分筆といいます。

こうすることによって、銀行の抵当権設定は、

実際に家が建つ土地のみとなるので、

他の土地を担保に取られるということがありません。

しかし、この合筆・分筆の手続きには時間がかかったり、

費用も40~50万円ほどかかります。

ですから、土地があるからすぐに家が建てられるかというと、

実際は色んな費用や時間もかかったりする場合があります。

家づくりを考える場合、土地探しもですが、

土地があったとしても、一度相談をして調べて、

問題がないかを確認しておいた方がいいです。

思わぬ費用がかかったり、予定していたよりも家づくりが

半年~1年も延びてしまうことがあります。

ジグソーでは土地探し、土地がある場合でも、

何か費用がかからないか?注意しておきべきことはないか?

など、家づくりを本格的に始める前の準備段階としてお話を聞かせてもらったり、

土地を見に行ったりしています。

皆さんも、家づくりを考えられる際には、

一度ジグソーにご相談ください。

これからKさまはいよいよプランの打合せに入っていきます。

Kさまのように、事前に調べておくことで、予想外なことが起きず、

想定内で家づくりを行うことができます。

これからKさまの家づくりが楽しみです(^^)

皆さんも、家づくりをお考えの方は家づくりの準備としてぜひご連絡ください。