2023.06.08
今回は、「住宅展示場と現場見学会、どっちに行けばいいのでしょうか?」についてお話します。
まず、住宅展示場というのは、高知でいうと高知市高須にあるライムさんや、
高知市大津にある住まいるパークさんなど。
ハウスメーカーさんや住宅会社さん数社がそれぞれ大きな展示場を建てていつでも見学できる状態にあります。
見学会というと、地元の住宅会社が実際にお客さまが建てて住まわれるお家を、
お引渡し前に土日2日間だけお借りして一般のご家族に見ていただく場をいいます。
実際に一般のご家族が等身大で建てられたお家なので、とても現実的なお家です。
さて、最初の質問である、「住宅展示場と現場見学会、どっちに行けばいいのでしょうか?」についてですが、
結論から言うと、目的に応じて「どっちに行くか?」を使い分けしてください、ということです。
あなたがその会社で「何を見たいか?」「何を得たいか?」によってその目的は、変わってきます。
「有名人のお宅拝見」とか「セレブの豪邸訪問」なんていう番組をよくやっていますが、
そんな感じで多少現実離れしていようが、とにかく素敵で豪華な家を見たいのなら住宅展示場に出かけるほうがよいでしょう。
ただ○○家の「家づくり」にとってはあまり参考にならないかもしれません。
その証拠に「この家(展示場)をこのまま建てるといくらくらいかかりますか?」と聞いてみましょう。
正直に答えてくれるかどうかはわかりませんが、おそらく本当の価格を聞くと「えぇー!」と思わず声を上げてしまうと思います。
○○家の予算の2~5倍はするでしょう。
目の保養にはよいかもしれませんが、本当に検討するために行くのだとしたら時間の無駄ですよね。
例えるなら、奥さまの買い物の足として小型車(軽自動車)が欲しいという方がフェラーリやポルシェのディーラーに出かけるようなものです。
ただ、家具や小物そしてカーテンなどの選び方・置き方などのセンスを学ぶのにはとても有効かもしれません。
そして洗練された営業マンの接客を体感してみたいというのであれば出掛ける価値はあるのかもしれません。
また最新の住宅設備をチェックするという点でもかなり勉強になるかと思います。
ただ、そういう目的ではなくて、もしもあなたが、真剣に家づくりを考えていて、
「自分が建てる間取りの参考にしたい」
「自分が建てる家と同じくらいの広さの家を体感したい」
「自分が建てる家と同じくらいの金額の家がどんな仕様なのかを知りたい」
「自分が建てたい家と感じた同じような家の雰囲気を味わってみたい」
このような目的があって出掛けるのなら、住宅展示場ではなく、必ず見学会に出かけてください。
あなたが家づくりで失敗しないためには、あなたと同じような一般のご家族の方が実際に自分のお金で建てた家を見る必要があるのです。
決して、非現実的な家ではありませんからね。
家づくりを検討されている方は、ぜひ見学会に足を運んでみてください。