jigsawの住宅は、規格住宅。つまり、事前に用意されている一定の「規格」に沿ってお客様の家を建てていく。そしてその設計のすべてを任されているのが、設計士の村上さんだ。
「規格といっても、そのなかでできることは実はたくさんあります。枠の外に飛び出てこそ見える可能性を僕は突き詰めている」。
静かで柔らかな物腰のなかに、ときどき見えるとがったプライド。
間取りを描いている時間がとても好きだという村上さんは、設計図の向こうにいるお客様のことを常に考えながら線を引いているという。
気付いてもらえる部分も、気付いてもらえない部分もきちんとやる。「そういう愛を込めて、いつも線を引いているんです」。気付かれなくてもいい。けれどにじみ出てしまう「何か」は、規格の外にまではみ出す程の愛によってしか生まれない。
その信条こそが、村上さんのものづくりにまつわる愛なのだ。